活字で美を読む芸術全般をめぐるエッセイ集。ジャコメッティ、駒井哲郎、モンテーニュ、安東次男、ユルスナール、ピカソ、長谷川四郎、小村雪岱、ルクレール、倉俣史朗……。絵画や彫刻、映画、写真、音楽など芸術全般に造詣の深い人気作家が、そのまなざしで触れ、慈しんだ素晴らしきものたち。「芸術新潮」で好評連載中のコラム7年分を集めた、約3年ぶりとなる待望の単著。
「芸術新潮」で連載していたコラムということで、いつも以上に高尚な感じがした。知らない作家、詩人、芸術家の話が多く、付いていくのが精一杯だった。そんな中、時々挟み込まれる子供の頃の話などは興味深く読めた。それにしても、一体どれだけの本を読んでいるんだろうと驚嘆しきりだった。
