千葉雅子と土田英生の二人芝居『姐さん女房の裏切り』から8年。
そのユニットの第二弾は五人のメンバーで構築する濃密な会話劇。
好評だった前作の世界観は踏襲し、社会からはみ出した徒花たちの悲哀を滑稽なやり取りで描く。
チケット取ろうかどうしようか迷っているうちに売り切れてしまい、一度は諦めたのだが、追加販売があって取れた。前作の『姐さん女房の裏切り』は観ていないのだが、今回のキャストはやはり観たいと思わせるものがある。5人のうち、作・演出をする人が4人もいる。土田英生も台本は恐る恐る提出したなんて書いていた。
土田英生らしい脚本。言葉遊びがあったり、なぜかみんなクッションを頭の上に乗せたり。岩松了の喋らない役というのも面白かった(後半は喋ったけど)。スズナリは満席で、舞台と客席の一体感があった。これを味わいたくて観に行っているところもあるよな。
芝居のラスト、4人で写真を撮るポーズで終わるのも良かったね。