KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「虹む街」@KAAT 中ステージ

演劇界の鬼才、タニノクロウが初めてKAATに書き下ろす最新作!

横浜・野毛の飲食店街の、さまざまな人生や思いが交錯する街の風景を個性豊かな実力派俳優と、神奈川県民を中心とした街の人たちで体現します。
2000年に庭劇団ペニノを旗揚げ以降、全作品の脚本と演出を手掛け、海外招聘公演も多く世界的な評価も高いタニノクロウがKAAT神奈川芸術劇場プロデュース公演に初登場。
タニノがKAATに書き下ろす、新作の舞台に選んだのは、横浜・野毛を彷彿とさせる飲食店街。実在する街のようにリアルな舞台セットとともに、さまざまな国籍の人々が行き交う街の情景や、緻密に描かれた人間ドラマが立ち上がります。
タニノが描く世界感を体現してくれるのは、個性豊かでタニノからの信頼も厚い実力派俳優(安藤玉恵金子清文・緒方晋・島田桃依・蘭妖子)たち。そして、神奈川県民を中心とした街の人びとにも出演してもらい、劇場(KAAT)に新しい風を吹き込みます。 

作・演出:タニノクロウ

出演:安藤玉恵金子清文・緒方晋
   島田桃依・タニノクロウ・蘭妖子 
   +神奈川県民を中心とした街の人たち

KAATで直接チケットを発券したときに窓から稽古を覗き見したのだが、その時からセットは出来上がっていたのかな。野毛を彷彿とさせる飲食店街がリアルに再現されている。横に長いから上手側に座っていた私は下手側のスナックの様子はよく見えなかった。逆に上手側の中華料理屋の中はよく見えた。
ほとんどセリフがなく、そこに生きている人たちの営みが淡々と描かれる。さすがに途中で一度眠くなった。後半はやっと動きも出てくるようになった。役者が喋らないぶん、コインランドリーや自販機の機械音声が饒舌なのが面白かった。なかなか不思議な芝居体験だったな。

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