灰の劇場(恩田陸)★★★☆☆ 6/19読了

「私は確かにその二人を知っていた。もっとも、私はその二人の顔も名前も知らない。」恩田陸の新境地となる、“事実に基づく物語”。

事実に基づく二人の女性の話のパート、それを書こうとしている著者自身のパートと、さらにもう1つ、2人の女性の話を舞台化しようとしているパート、この3つのパートが入れ代わり立ち代わり描かれる。不思議な構成の小説で、賛否は分かれそうだが、私は面白かった。相変わらず、文章も上手いね。