ぐっどいゔにんぐ(吉田篤弘)★★★☆☆ 3/28読了

言葉が少しずつ集まって語り始めようとしている。まだ書かれていないこの本はきっと小さなものと静かなものについて書かれた本になる──。夢のつづきと物語の始まりの小文集。

著者の「話の種」を集めたような小文集。2〜3ページの場合もあれば、1行だけの場合もある。こういう本は初めて読んだな。自分だったら、ここからどういう話を紡げるかを考えるのも面白そうだ。個人的に好きだったのはこれだ。
「ざわついたこの世界に、いっときの静寂をあたえること。それが芸術というものです」