四畳半タイムマシンブルース(森見登美彦)★★★★☆ 8/1読了

水没したクーラーのリモコンを求めて昨日へGO! タイムトラベラーの自覚に欠ける悪友が勝手に過去を改変して世界は消滅の危機を迎える。そして、ひそかに想いを寄せる彼女がひた隠しにする秘密……。
森見登美彦の初期代表作のひとつでアニメ版にもファンが多い『四畳半神話大系』。ヨーロッパ企画の代表であり、アニメ版『四畳半神話大系』『夜は短し歩けよ乙女』『ペンギン・ハイウェイ』の脚本を担当した上田誠の舞台作品『サマータイムマシン・ブルース』。互いに信頼をよせる盟友たちの代表作がひとつになった、熱いコラボレーションが実現!

森見登美彦の小説も好きだし、上田誠主宰のヨーロッパ企画の舞台も好きなので、こんなに嬉しいコラボはない。そして、『四畳半神話大系』は小説も良かったが、アニメも良かった。そこには中村佑介のイラストが大きく寄与している。本作も表紙は中村佑介。読んでいても当然あのアニメのキャラクターたちが脳内を駆け回っていた。エンディングも良かったねえ。なんだか、森見登美彦上田誠の京都での青春時代に混ぜてもらったような心持ちだった。本作も是非上田誠の脚本でアニメ化して欲しいね。