ザ・フォックス(フレデリック・フォーサイス)★★★☆☆ 7/11読了

英特殊部隊がとらえた、ハッカー“フォックス”。米国家安全保障局に侵入したのは、まだ高校生だった。ウェストンは、ある取引を大統領に持ちかける。―敵対する国のシステムに痕跡も残さず侵入し、秘密工作を行わせ、その情報はすべて提供する「トロイ作戦」。“フォックス”を使い、ウェストンの暗躍が始まる!新しい時代の国際戦争を描く、震撼の謀略サスペンス!

フレデリック・フォーサイスを読むのは何十年ぶりだろう。ご多分に漏れず、『ジャッカルの日』『オデッサ・ファイル』『戦争の犬たち』『悪魔の選択』あたりはとても面白く読んだ。著者は80歳を超えているのだが、ちゃんと現代に即した国際謀略小説を書いているのはさすが。昔の作品のような緊密感はないし、ちょっとご都合主義的な展開だったが、それなりに面白かったし、なんだか懐かしかった。