パルプ・ノンフィクション 出版社つぶれるかもしれない日記(三島邦弘)★★☆☆☆ 7/4読了

すべての働くひとに捧げる、ほがらかでクレイジーな、ほとばしるエネルギー!!「原点回帰」を標榜する野生派出版社・ミシマ社は、ある日危機に立たされていた―。やれるだけやっても、売れない。好きだけじゃ、仕事にならない。組織が大きくなるにつれ生まれる歪み。気が付けば鈍くなる感覚。“イノベーション”を追い求めた先の息苦しさ…。どこにでもある「組織の落とし穴」と、「斜陽業界」に押し寄せる荒波に追い詰められた男は、それでもこれからの面白い働き方を信じ奔走する!創造と経営の奇書!

ミシマ社の歩みや内情が読めるのかと思いきや、どうも出だしは煮え切らない。自分の会社のことにはなるべく触れずに一般論のように語ろうとして迷走している。内容も秋田の蔵元に行ったり、福井の神社に行ったりと、かなりとっ散らかっている印象。後半になって、自社の話をしだしてからやっと面白くなってくる。著者の熱い思いは伝わってくるけど、1冊の本としてはかなりまとまりを欠いていた。