「7日間ブックカバーチャレンジ(延長戦)」14冊目

宿澤広朗 運を支配した男』(加藤仁)

私がラグビーにハマったのは大学時代、明治大学吉田義人のトライを見てからだ。以来、30年くらいずっとラグビーを見続けている。大学はもちろん明治ファンで、社会人は東芝府中のファンになった。当時の「ピーからゴー」のプレースタイルが好きだったんだよな。弱い日本代表を見続けた身からすると、南アフリカに勝った試合は大興奮したし、去年のワールドカップでの躍進にも感動した。
そこで、この本である。宿澤広朗の現役時代のプレーを見たことはないが、宿澤の解説は好きだった。なんか理知的だったんだよな。宿澤はラガーマンであり、銀行マンでもあった。この本では銀行マンとしての宿澤のことが丹念に描かれている。ラガーマンとして日本代表の監督にもなった宿澤は銀行マンとしても頭取の一歩手前まで昇り詰めたのだ。
志ん朝の死も早すぎたが、宿澤の死も早すぎた。本当に残念だった。宿澤が生きていたら、日本代表の躍進をどう思っただろう。

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