これを読んだのは大学4年生のとき、就職活動中に渋谷の本屋で買ったと思う。今さら私が説明するまでもない傑作である。それまで、サイコ・サスペンスなんて読んだことがなかったからとても新鮮だったし、何のことやらと思われるタイトルの意味が最後に明らかになるところもちょっと文学的だった。クラリス・スターリングとハンニバル・レクターの造形も素晴らしい。
原作の映画化って大概原作には遠く及ばないのだが、この作品に関しては映画も良かった。特にジョディ・フォスターとアンソニー・ホプキンスはハマり役で、アカデミー賞主要5部門受賞も頷ける。