「7日間ブックカバーチャレンジ」3冊目

吉里吉里人』(井上ひさし

井上ひさしも大好きでよく読んでいた。どの本も面白かったけど、やはり個人的にはこの本にとどめを刺すんじゃないかと思う。東北の村に独立国家を作ってしまうという『沈黙の艦隊』よりもはるかに先を行っていた度肝を抜く展開。日本語を、特に東北弁を駆使した超絶技巧にも舌を巻いた。国家とは何かを考えさせられる本作は今読んでも得るところは多いんじゃないだろうか。最後の方は読み終わってしまうのがもったいなくて、わざとゆっくり読んだことを思い出す。

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