歩道橋シネマ(恩田陸)★★★☆☆ 2/16読了

とあるたてこもり事件の不可解な証言を集めるうちに、戦慄の真相に辿り着いて…(「ありふれた事件」)。幼なじみのバレエダンサーとの再会を通じて才能がもたらす美と神秘と酷薄さに触れる「春の祭典」。密かに都市伝説となった歩道橋を訪れた「私」が記憶と、現実と、世界の裂け目を目撃する表題作ほか、まさにセンス・オブ・ワンダーな、小説の粋を全て詰め込んだ珠玉の一冊。

エッセイのような小説のようなエッセイと小説の合いの子のような話が寄せ集まった短編集。創作の秘密を垣間見たようで、これはこれでなかなか興味深く読んだ。