ワールドカップ日本大会1次リーグプールA 日本 vs アイルランド テレビ観戦

体調不良なのか、温存なのか、日本を舐めているのか、アイルランドはセクストンを控えにも入れてこなかった。一方、ジャパンもリーチが先発ではなく控えに回っている。こちらも、コンディションの問題なのか、アイルランド戦は落としてもいいから休ませるのか、本当のところは定かではない。福岡は元々メンバー外だったのだが、トゥポウの負傷で控えに入った。
前半立ち上がりのジャパンのペナルティでのアドバンテージでアイルランドにキックパスからトライを奪われた。そのあとにも同じようにアドバンテージからのキックでトライを取られてしまう。しかし、ジャパンもPGをコツコツ決めて前半9-12とまずまずの折返し。しかし、相変わらず田村のキックは当たっていない。
前半30分にマフィが怪我をして、リーチを投入。予定よりも早い交代だと思うが、リーチが入ったことによって、ジャパンは攻守にわたってリズムが良くなった。
後半9分には山中に代わって福岡が入った。そして後半18分には敵陣深くのラックから左に展開。中村は松島を飛ばしてラファエレへ。ラファエレが素早く左の福岡へラストパス。完全に1枚余って、福岡のトライ。ゴールも決まって、16-12と逆転した。後半31分にはPGを決めて19-12、1トライ1ゴールでは逆転できない点差になった。
福岡がインターセプトから独走という場面もあったのだが、ゴール寸前で追いつかれてしまった。いつもの福岡なら追いつかれないはずなので、やはり本調子ではないようだ。最後は銅鑼がなってから、アイルランドがボールをタッチに蹴り出した。無理をせずに、7点差以内負けの勝ち点1を取りに行ったようだ。
ジャパンが勝ったのは快挙だし嬉しいのだが、南アフリカ戦のような感動はなかった。まず、セクストンが出ていないのが不満だし、田村のキックの精度も悪い。アイルランドの攻撃も無策だった(特に後半)。もっとハイパントを使われたら嫌だったと思う。フォワードでゴリゴリ来る分にはジャパンもディフェンスしやすかった。フォワードがよく頑張ったし、客席の声援も相当力になったと思う。スクラムで組み勝った場面、自陣深くでのラインアウトをスティールした場面、ゴール目前まで攻め込まれてのラックでの姫野のジャッカルなど、見ているこちらの声も自然と大きくなった。
アイルランドに勝ったら大変なことになると思っていたが、本当にそうなってしまった。これでラグビーをよく知らない人たちをさらに味方に付けたと思う。ただ、アイルランドに勝ったからと言って、スコットランドに勝てるとは限らない。そこまでラグビーは甘くない。しかも、まずサモア戦に集中しなければいけない。浮かれていると足元をすくわれる。個人的にはそろそろ茂野のプレーを見てみたいね。

日本 19 - 12 アイルランド