伊丹十三選集 二 好きと嫌い(伊丹十三)★★★☆☆ 6/11読了

「自分の嫌いなものをあれこれ考えるのはとても愉しいことです」――物づくしの末に現れる、マヤカシとマニアワセを排し、正調を尊ぶ自在な精神。ユーモラスなイラスト、稀代の凝り性だった著者の面目躍如たる「伊丹十三の編集するページ」とあわせて楽しみたい、「好悪の感覚」をめぐる傑作エッセイ集。

伊丹十三のエッセイは前からちょこちょことは読んでいたが、今回まとめて読むことができた。アボカドの話など、ものによってはかなり内容が古いのだが、現代においても、なるほどなと思うことは沢山あった。ファッションや料理に関するエッセイも良かったのだが、小咄が結構面白かった。新幹線のホームでの話が特に好きだったな。