玉田企画『かえるバード』

短編集を書こうと思います。この文章を書いている時点ではまだタイトルしかちゃんと決まっておりません。しかし、たくさんの温かい方々に、まだ書き始めてもいない物語の感想をいただきました。とても有難いことです。どの方々の感想もそれぞれ素晴らしく、こんなに素晴らしい感想をいただけるなんて、この作品はきっと最高のものになると確信しました。そして、皆さんの感想に負けないような作品を作ろうと、本来とは逆の手順ではありますが、そういう作り方もアリなのではと、ほぼほぼナシでしょうけど、もしかしたらですが、アリかもしれないと、そう自分に言い聞かせ、そういった感じのスタートをいま切ろうとしております。すばらしいキャストが集まったので、僕が面白く書きさえすれば面白くなります。よろしくお願いいたします。

作・演出:玉田真也

出演
木引優子(青年団)
今野誠二郎
川井檸檬
深澤しほ(ヌトミック)
前原瑞樹(青年団)
町田水城(はえぎわ)
森本華(ロロ)
山科圭太
玉田真也

前々から気になっていた玉田企画をようやく観に行けた。短編集なのかと思っていたらそうではなくて、一応ひとつの大きな話なのだが、それを短いシークエンスでつなげるやり方だった。見ている方がいたたまれない気持ちになるシチュエーションを多く用いているところは城山羊の会と同じなのだが、城山羊の会のような不条理感はない。とにかく会話のテンポがよくて内容もとても面白い。町田水城は、はえぎわ公演ではもっと情けない役をやっていたような記憶があったが、今回のような社長役もいいね。
ラストは役者が出てきて挨拶をしないパターンだったので、これで終わりなのかなあと思っていたら、「これで終わりです」と会場のアナウンスがあった。こういうやり方もありかもしれないが、誰もいない舞台への拍手というのも何となく間が抜けていた。
初めて観たけど、想像以上に面白かった。これは今後も追いかけることになりそうだな。

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