「演劇の街」をつくった男 本多一夫と下北沢(本多一夫、徳永京子)★★★☆☆ 1/30読了

本多劇場など8つの劇場を下北沢に開場・運営、世界でも類をみない個人劇場主である本多一夫。その情熱の源を、本人の言葉と下北沢を拠点としてきた演劇人たちの証言で解き明かす。

著者である徳永京子の聞き書きの体裁を取っており、本多一夫本人と、柄本明古田新太など演劇人たちの証言をもとに、本多劇場グループの成り立ちから現在までを追っている。現在8つの劇場があるが、主に取り上げているのはスズナリと本多劇場。私が初めて本多劇場で観たのが、多分ラッパ屋の「エアポート’97」だから1997年。スズナリは1998年の青年団の「東京ノート」が最初だったと思う。どちらも、芝居好きの友人に連れて行ってもらった。以来、途中ブランクはあったものの20年以上芝居を観続けている。下北沢でも数え切れないくらい観ているので、この本は実に興味深かった。今週末もスズナリに行くんだけど、この本を読んだ後だと、感じ方も変わってきそうだな。