クヴェアバッハ・クヴェアバッハ クラシック・リースリング 2008

当たり年の赤ワイン、しかも上級クラスなら10年経ってもまだ若々しい果実味を保っていることができますが、この価格帯の辛口白ワインは普通に考えれば若いうちにそのフレッシュ感を楽しむのが常道。5年を過ぎれば、「少しくたびれてきちゃったかな・・」と感じることが多くなります。ですが、このワインはひと味もふた味も違う。10年経ってなお、口に入れての第一印象では柑橘系のキレのあるフレッシュ感が、そして味わいの「2段階目」でまだ少し硬い段階の桃、蜜リンゴのような酸味のある甘さと旨みが『集まって、そこから伸びていく』感じ。この2段階目こそが、10年熟成の賜物、だと思います。

Firadisにて購入。白ワインで10年熟成はちょっと珍しい。ゲヴェルツは入っていないようだが、結構甘みも感じる。液体の粘度の高さに熟成感があるのかなあ。合わせる食事を選びそうなワインだが、たまたま食べたのがサツマイモで、甘さの相乗効果があったかもしれない。