43歳独身のシェリルは職場の年上男に片想いしながら、孤独な箱庭的小宇宙からなる快適生活を謳歌。9歳のときに出会い生き別れとなった運命の赤ん坊、クベルコ・ボンディとの再会を夢みる妄想がちな日々は、上司の娘が転がり込んできたことにより一変。衛生観念ゼロ、美人で巨乳で足の臭い20歳のクリーだ。水と油のふたりの共同生活が臨界点をむかえたとき―。幾重にもからみあった人々の網の目がこの世に紡ぎだした奇跡。ミランダ・ジュライ、待望の初長篇。
最近は小説でも映画でもLGBTばやりで、何かというとそういう展開になるわけだが、ミランダ・ジュライの初長篇はそんなものを軽く超越している。果てしなく奇妙な話であり、同時にどこまでもリアルだ。さすがミランダ・ジュライとしかいいようがない。
最初の悪い男 (新潮クレスト・ブックス) | |
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