口笛の上手な白雪姫(小川洋子)★★★★☆ 3/23読了

劇場で、病院で、公衆浴場で―。“声”によってよみがえる、大切な死者とかけがえのない記憶。その口笛が聴こえるのは、赤ん坊だけだった。切なく心揺さぶる傑作短編集。

小川洋子の作品はどれも素晴らしいけれど、本作もまた溜息が出るほど素晴らしい。本作は、子どもが出てくる短編が多いのが特長で、作者の小さきもの、弱きものに向ける眼差しの優しさが感じられる。一方で、子どもたちはたくましさも併せ持っている。個人的には「乳歯」と「盲腸線の秘密」が良かったな。

口笛の上手な白雪姫
口笛の上手な白雪姫小川 洋子

幻冬舎 2018-01-25
売り上げランキング : 17916


Amazonで詳しく見る
by G-Tools