愛が挟み撃ち(前田司郎)★★★☆☆ 3/15読了

36歳の京子ともうすぐ40歳の俊介。結婚して6年目の夫婦の悩みは、子どもができないことだ。愛なんてこの世にないかもしれない。でも、京子に子どもが生まれたならば。諦めきれない俊介が提案したのは、驚くべき解決策だった。男二人と女一人。過去が思いがけない形で未来へと接続される、危うい心理劇。


京子と俊介の夫婦。俊介が無精子症のために子どもが出来ないことが判明。それでも子どもが欲しい俊介は精子提供者として旧友の水口に白羽の矢を立てる。ちょっと歪んだ三角関係の果てに、驚きの結末が待っている。こういう愛のかたちもアリ、なのかな。範宙遊泳の『その夜と友達』という芝居を思い出した。

愛が挟み撃ち
愛が挟み撃ち前田 司郎

文藝春秋 2018-01-30
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