iaku 「逢いにいくの、雨だけど」@三鷹市芸術文化センター 星のホール

小学生のとき。幼なじみに負わせたケガのせいで、うちの家もあっちの家も、ままならなくなってしまった。あの事故で何もかもが歪んでしまった。あんなにひどいことになるなんて。あれから長い月日が経ち。あの子は、あの人はどうしているだろう。ときに振り返ってみたり、ときに立ち止まってみたり。それでも日常は進行する。「人生」という尺度を実感出来る歳になって、ようやくわかった。あの事故にまとわりつく罪や遺恨は、きっとどこまでいっても終わりはない。

作・演出:横山拓也
出演:尾方宣久(MONO)、橋爪未萠里(劇団赤鬼)、
近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)、納 葉、松本 亮、
異儀田夏葉(KAKUTA)、川村紗也、
猪俣三四郎ナイロン100℃

前回の『粛々と運針』がとても良かったので、三鷹は遠いけどチケットを取った。早期観劇割引で2,500円になるのも大きかった。
舞台は野球場のスタンドをイメージした階段状になっている。過去と現在を行き来しながら、子供時代の事故とその後を描いている。脚本がよくできているし、俳優たちも上手い。これは、しばらくはiakuや横山拓也脚本の芝居を追いかけることになりそうだな。

f:id:kane_katu:20181203000956j:plain