和伊厨房 あんちゅう(ディナー)

六本木の「オステリアあんじゅ」を閉めた後、安住さんと中澤さんは代々木上原で「あんちゅう」をスタートさせた。行く機会を窺っていたところ、この日に日本ワインを大放出すると知って予約した。
代々木上原には行ったことがないのだが、地図を見ると下北沢から近い。というわけで、観劇後に歩いて行った。思ったよりも近かったね。
お店はカウンター中心で、奥にテーブル席もある。カウンター左端の中澤さんの前に座った。メニューは、おまかせ3品 2500円、あんコース 4800円、ちゅうコース 6800円があり、他にアラカルトメニューもある。せっかくなので、ちゅうコースにした。
写真はないが、最初は農楽蔵のスパークリング。かなり本数も少ないものらしい。料理の最初は3種のおばんざい。これが素朴で美味い。ワインは上幌ワイン藤澤農園余市ケルナー。ほんのり甘みがあって美味しかった。

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次の料理は前菜盛り合わせ。あんじゅの時の盛り合わせに比べればちょっと劣るけど、九絵のお造りもあったりして、なかなかに豪華だ。ワインはtap-kopのブラン。

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次の料理はスズキだったかな。これが和と伊の融合で美味しかった。ワインは農楽蔵のブラン。これはちょっと酸味が強かった。

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普通はここでパスタが出るようだが、パスタは締めに回したので、もう一つの魚料理。安住さんに九絵と白子と牡蠣のどれがいいかと訊かれて、白子を選択。付け合わせは白インゲン豆。ワインはクリサワブラン。

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肉料理は山形牛と羊肉の煮込み。山形牛はもちろん美味しかったが、羊が柔らかくて美味しかったな。ワインは、来ました、ドメーヌタカヒコのナナツモリピノノワール。これは本当に美味しかった。やっと飲めたな。

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パスタはジロール茸などのキノコのパスタ。やっぱり中澤さんの作るパスタは美味い。ワインは農楽蔵のルージュ。これも酸味が強かった。どうも農楽蔵のワインは白も赤も酸味が強すぎて料理に合わせるのは難しかったね。

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デザートは3種類の盛り合わせ。コース外のコーヒーも頼んで、これで帰るつもりだったのだが、時間もまだ早かったので、その先へ。

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デザートワインはソル・モスカート・パッシートの通常のと貴腐バージョンとの飲み比べ。貴腐バージョンの方がちょっと深みがある。チーズは江丹別の青いチーズ。これが普通のブルーチーズのような臭みがなくて、実に美味しかった。

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普段なかなか飲めない日本ワインを堪能しました。特にナナツモリピノノワールは美味しかったなあ。「あんちゅう」は「あんじゅ」に比べて大分カジュアルになった。ワイン1杯ごとにグラスを変えず、白なら白で1つのグラスで通していた。また、ワインを注ぐときにグラスを秤に乗せて分量を確認しながら注いでいたのだが、これは正直ちょっと興ざめだった。仕方ないのかもしれないけど。
全体的に料理の値段が安くなっているのはいいところだ。今回は初めてなのでコースにしたが、次回はおまかせ3品の後はアラカルトだな。久し振りに中澤さんとも話せて楽しかった。