私の名前はルーシー・バートン(エリザベス・ストラウト)★★★☆☆ 6/30読了

ルーシー・バートンの入院は、予想外に長引いていた。幼い娘たちや夫に会えないのがつらかった。そんなとき、思いがけず母が田舎から出てきて、彼女を見舞う―。疎遠だった母と他愛ない会話を交わした五日間。それはルーシーにとって忘れがたい思い出となる。ピュリッツァー賞受賞作『オリーヴ・キタリッジの生活』の著者が描く、ある家族の物語。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー。

主人公であるルーシー・バートンが入院しているときに、疎遠だった母が見舞いにやってきて5日間滞在する。その時に母親と話した何気ない会話が主な内容で、取り立てて物語的な起伏はない。ただ、入院していたのは過去のことであり、現時点からその時のことを思い出しながら書いており、入院とは関係のない兄の話や、洋服屋で出会った作家の女性の話なども挿入されている。日本にはあまりないタイプの小説で、面白いとか面白くないとかで括れないタイプの小説だね。私はわりと好きだけど、駄目な人は駄目だろうな。

私の名前はルーシー・バートン
私の名前はルーシー・バートンエリザベス ストラウト Elizabeth Strout 小川 高義

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