繚乱(黒川博行)★★☆☆☆ 4/28読了

大阪府警を追われたかつてのマル暴担当刑事、堀内と伊達。競売専門の不動産会社で働く伊達に誘われ、東京で暇を持て余していた堀内は、大阪へと舞い戻る。再びコンビを組み、競売に出る巨大パチンコ店「ニューパルテノン」を調べるふたりは、利権をむさぼる悪党たちとシノギを削ることに。警察OB、ヤクザ、腐敗刑事を敵に回し、ふたりは大阪を駆け抜ける―。『破門』の直木賞作家による、警察ハードボイルドの最高峰。

『悪果』の堀内と伊達の続編だが、さすがに長すぎるし、事件のからくりが複雑すぎる。だからつまんないかと言えば、つまんないわけでもないというところが微妙だ。ただ、疫病神シリーズの二宮と桑原の軽妙なやり取りに比べると大分落ちるし、『悪果』と比べても大分落ちるね。新作の『果鋭』に期待しよう。

繚乱 (角川文庫)
繚乱 (角川文庫)黒川 博行 毎日新聞社

KADOKAWA/角川書店 2016-03-25
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