ヨーロッパ企画第35回公演「来てけつかるべき新世界」@本多劇場

自分の中から強烈な獣の匂いがしたので、大阪のおっさんの劇をやりたいと思いました。大阪は近いようで遠くて、深いところを触ってみたいなと。
とりわけ「新世界」という街にはひどく憧れがありました。レトロフューチャーそのままの名前と街の感じに。
ジャンジャン横丁には将棋サロンがありましてね、近くにはゲームセンターがあって、そこにも将棋ゲームがやっぱりあっておっさん天国だったりして。
そんな新世界を舞台にSFを夢想しました。シンギュラリティのその先を描いた、二つの意味で今回は「新世界コメディ」です。
おっさんがドローンと戦ったり、ロボットアームに王手飛車取りを迫られたり、ホログラフィの娘と言い合いしたり、
そういう来たるべき、来くさるべき、来てけつかるべき新世界を描けたらと思います。
(上田誠)


作・演出=上田誠
音楽=キセル
出演=石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成
中川晴樹 永野宗典 西村直子 本多力
/金丸慎太郎 藤谷理子 福田転球

シートが新しくなってから初めての本多劇場。前のはボロかったからなあ。紀伊國屋ホールは前のままなんだろうか。
今回の芝居は、最近の企画ものを脱して、新しいステージへということらしい。面白かったんだけど、ちょっと長いな。2時間以内に収めて欲しい。最後は眠くなってしまった。ロボットやらドローンやらは上手く扱ってて面白かったねえ。個人的には、中川晴樹と永野宗典が脇に回っていたのが残念。ヒロイン役の藤谷理子は可愛くて元気よくて良かったね。