大きな鳥にさらわれないよう(川上弘美)★★★☆☆ 9/3読了

遠く遙かな未来、滅亡の危機に瀕した人類は、「母」のもと小さなグループに分かれて暮らしていた。異なるグループの人間が交雑したときに、、新しい遺伝子を持つ人間──いわば進化する可能性のある人間の誕生を願って。彼らは、進化を期待し、それによって種の存続を目指したのだった。
しかし、それは、本当に人類が選びとった世界だったのだろうか?
絶望的ながら、どこかなつかしく牧歌的な未来世界。かすかな光を希求する人間の行く末を暗示した川上弘美の「新しい神話」

かなり不思議な話で、読み通すのがちょっとしんどかった。部分的には小川洋子のようなのだが、全体的に見るとやはり違う。何百年、何千年後かに滅亡の危機に瀕した人類は、一体どういう道を辿るんだろうね。

大きな鳥にさらわれないよう
大きな鳥にさらわれないよう川上 弘美

講談社 2016-04-22
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