はえぎわ「其処馬鹿と泣く」@イマジンスタジオ

今回は何が初めてだろう?
公演の度によく探します。新しモノ好きかと言われれば、そうでもないんですが“初体験”には、いつだってワクワクするもんです。
まずはイマジンスタジオ。ニッポン放送さんの地下にある、小ぶりで素敵な劇場スタジオ。お客さんと近い空間。で密にやりたかった。
初参加では、宮崎吐夢さん、清水優くんの、粋なメンズお二人。
相思相愛だと勝手に思っています。
それと、舞台美術・衣裳としての成田久さん(ここ4作品の宣伝美術を担当)。成田さんとは対談をしまして、劇団WEBサイトに掲載です。とても楽しい対談でした。
“初”は、17年になる劇団内にだって溢れています。
初の組み合わせ。初の役。初めてキレた。初めて失踪した。などなど、初モノは尽きません。
そんな具合に、僕らは、永遠に初体験に心躍らせて、もしくは踊らされて、突き進んでいくわけなんですが、どうしても忘れてしまうことがあります。
新鮮なワクワクばかりに気を取られていたら、大事なものを見失うゾ。
今回はそんな話です。
いなくなっては困る人がいなくなる話と、いなくなって欲しい人がいなくならない話。
路頭に迷い、路頭で惑う、見失ってばかりの魅力的な人物たちが、続々と登場することでしょう。
観たことない方はどうぞ“初はえぎわ”をお楽しみいただけましたら幸いです。
そこはかとなく、其処馬鹿と泣く。


作・演出 ノゾエ征爾


キャスト
井内ミワク、鈴真紀史、滝寛式、竹口龍茶、踊り子あり、
宮崎吐夢、清水優、
川上友里、鳥島明、富川一人、ノゾエ征爾


2016年 8月27日(土)〜9月7日(水)イマジンスタジオ

ちゃんとした劇場ではないことを逆手に取ったような印象的な舞台美術だった。
それにしてもオープニングの川上友里はほとんど反則だよな。はえぎわはとてつもない飛び道具を持っている。客演の宮崎吐夢と清水優はどちらも良かったけど、特に宮崎吐夢が良かったね。あの王様みたいな格好が笑えるんだよな。そう、衣装もすごく良かった。そしてまた、脚本が面白い。どうしてああいう話を思いつくのか。ほんと、ノゾエ征爾の脚本は読めないね。
次回公演まではちょっと間が空いちゃうそうで、それが残念だな。