まったく自殺する気がないのに、その銀行ビルの屋上に上がった男女は次々と飛びおりて、死んでしまう。いったい、なぜ?
「屋上の呪い」をめぐる、あまりにも不可思議な謎を解き明かせるのは、名探偵・御手洗潔しかいない!
「読者への挑戦」も組み込まれた、御手洗潔シリーズ50作目にあたる書き下ろし傑作長編! 強烈な謎と鮮烈な解決! 本格ミステリーの醍醐味、ここにあり!
銀行ビルの屋上に上がった男女が次々と飛びおりて死んでしまう。これは一体なぜなのか?という謎の提示はなかなか魅力的で、古き良き御手洗ものを期待したのだが、ちょっと期待はずれだった。
プルコの看板と銀行の屋上の位置関係が分かりづらいのが最大の難点。これでは「読者への挑戦」を受けて考えようにもうまく考えられない。
文章的にも、芝居の台本のように会話だけで何ページも続くような箇所があり、内容的にやや薄っぺらい。最初面白そうだっただけに残念だった。
屋上の道化たち | |
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