子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。「夫婦」という形式への違和を軽妙洒脱に描いた表題作ほか、自由奔放な想像力で日常を異化する、三島賞&大江賞作家の2年半ぶり最新刊!
芥川賞受賞作。さすがに表題作の「異類婚姻譚」は面白かった。確かに夫婦って似てくるよなあ。野村克也夫妻なんてそっくりだもんなあ。
GRANTAで一度読んでいた「犬たち」もまずまずだったが、「トモ子のバウムクーヘン」と「藁の夫」はイマイチでしたね。
異類婚姻譚 | |
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