作家志望の「夢」を抱き、雑居ビル「バベル九朔」の管理人を務めている俺の前に、ある日、全身黒ずくめの「カラス女」が現れ問うてきた…「扉は、どこ?バベルは壊れかけている」。巨大ネズミの徘徊、空き巣事件発生、店子の家賃滞納、小説新人賞への挑戦―心が安まる暇もない俺がうっかり触れた一枚の絵。その瞬間、俺はなぜか湖にいた。そこで出会った少女から、「鍵」を受け取った俺の前に―雲をも貫く、巨大な塔が現れた。著者初の自伝的?青春エンタメ!
「インセプション」というか、「マトリックス」というか、「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」というか、「四畳半神話体系」というか。今までとは違う新たな取り組みだと思うのだが、バベルの世界観に全く入り込めなかった。最後まで読むには読んだけど、頭の中はクエスチョンマークだらけだった。
バベル九朔 | |
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