ヨーロッパ企画 第34回公演「遊星ブンボーグの接近」@KAAT大スタジオ

今回は文房具コメディです。
時は満ちたという気分です。
子供のころから文房具にはとても親しみがあって、
バットやグローブよりも文房具に近いところで暮らしてきました。
打球の軌道は裏切りますが文房具は裏切りません。
友達だって恋人だって裏切りますが文房具は裏切りません。
そうして僕は方眼紙とセロテープ で迷路ゲームを作り、
4つ切りの画用紙にフェルトペンで壁新聞を書き、ホッチキスで豆本を作り、
ときどき机の上に飛び込んでくるバレーボールに驚かされながら10代をすごし、
今はシャーペンとスケッチブックとマグネットで劇を作ってます。
遊星がいつ飛んでくるかわからないような世の中です、
僕にできることは文房具コメディを作ることです。(上田誠)


【作・演出】上田誠 【音楽】HARCO
【出演】 石田剛太 酒井善史 角田貴志 諏訪雅 土佐和成 中川晴樹 永野宗典 西村直子 本多力/岡嶋英昭 中西ちさと 吉川莉早 川岡太郎

小人の宇宙人たちが地球に観光で来て、とある女性の家の机の上の文房具で遊ぶといった体のお芝居。小人の宇宙人たちという設定なので、舞台上のホチキスやカッターなどは特大サイズである。地球人(吉川莉早と永野宗典)との交流もあり、その辺の仕組みはなかなか凝っていた。まさに「ヨーロッパ企画」らしいお芝居で楽しかった。吉川莉早も可愛かったなあ。