はえぎわ 『ゴードンとドーソン〜妻と夫と虎の夢〜』@シアタートラム

2012年『○○トアル風景』にて第56岸田國士戯曲賞を受賞したノゾエ征爾。彼が作・演出を手掛ける劇団はえぎわが、シアタートラムに初登場します。
完璧ではない世の中で一生懸命に生きる人びとの姿を愛情いっぱいにつづるノゾエが、”少し危うい夫婦の物語”を書き下ろします。


作・演出 ノゾエ征爾


2015年 10月23日(金)〜11月1日(日)シアタートラム


キャスト
井内ミワク、町田水城、鈴真紀史、滝寛式、竹口龍茶、村木仁、家納ジュンコ、踊り子あり、川上友里、鳥島明、富川一人、山口航太、ノゾエ征爾

2回目の「はえぎわ」。ざっくり言うと、村木仁と家納ジュンコ扮する夫婦がすれ違ってしまう話なのだが、その周りを劇団員たちのエチュードが取り囲んでいる感じ。筋的な絡みがあまりないのだが、何となく繋がっているように感じられるのが不思議だ。川上友里と鳥島明が演じたカップルが面白かったのと、家納ジュンコと踊り子ありの絡みでのハンカチで顔を拭く拭かないのシーンは笑ったなあ。
途中で全員出てきて舞台上をうろうろするのは前回もあったし、前回も今回も歌を歌っていた。これは「はえぎわ」の特徴なんだろうか。劇団員たちがそれぞれ個性的で面白いのがこの劇団の魅力だと思うけど、エチュードの積み重ねみたいな感じではなくて、もっと役者たちが融合的に絡み合った大きな筋立ての芝居も観てみたいね。