アイネクライネナハトムジーク(伊坂幸太郎)★★★☆☆ 5/2読了

ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL…。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが作り出す、数々のサプライズ。

気持ちが前向きになる、なかなかいい短編集でした。斉藤和義のアルバムとのコラボから生まれたということで、成り立ちが特殊だが、そこを逆に上手く活かしていた。ただ、最後の書き下ろしの「ナハトムジーク」は無理に色々くっつけすぎかな。