ナオミとカナコ(奥田英朗)★★★★☆ 3/3読了

ナオミとカナコの祈りにも似た決断に、やがて読者も二人の“共犯者”になる。望まない職場で憂鬱な日々を送るOLの直美。夫の酷い暴力に耐える専業主婦の加奈子。三十歳を目前にして、受け入れがたい現実に追いつめられた二人が下した究極の選択…。「いっそ、二人で殺そうか。あんたの旦那」復讐か、サバイバルか、自己実現か―。前代未聞の殺人劇が、今、動き始める。比類なき“奥田ワールド”全開!

さすが奥田英朗、面白かった! ストーリー的には、角田光代桐野夏生の作品を思い出させるが、最後の爽快感が違う。倫理的には主人公たちを応援するのは問題があるのかもしれないが、それでも応援せずにはいられなかった。

ナオミとカナコ

ナオミとカナコ