MONO第42回公演『ぶた草の庭』

”これは違うって。ただのアザだよ”男は答える。
一瞬の間があって、皆は笑う。軽妙な会話、愉快な時間。
彼はきっと明日死ぬ。まあ、みんなだって同じなんだけど。
雄大な景色とぶた草の生い茂る庭。
えっと……人は希望を抱くから苦しむの?


MONOの新作。絶望の中、それでもこれは喜劇なのだ。


作・演出:土田英生
出演:水沼 健 奥村泰彦 尾方宣久 金替康博 土田英生
山本麻貴 もたい陽子 高阪勝之 高橋明日香 松原由希子

今回はゲームやおかしな踊りとかはなかったが、「ハッ」って言ってから喧嘩するという訳の分からない設定が登場人物の一部になされていた。
MONOのメンバーはいつものような当て書きで、大体似たような配役なので、高阪勝之が逆に目立って面白かった。最初の防護服着ている時のしゃべりが良かったね。
今回の芝居は、MONOには珍しくメッセージ性のあるものだった。そういう時代だからってことなのかなあ。