穴(小山田浩子)★★☆☆☆ 2/18読了

仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。見たことのない黒い獣の後を追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちる。夫の家族や隣人たちも、何かがおかしい―。ごく平凡な日常の中に、ときおり顔を覗かせる異界。『工場』で話題を集めた著者による待望の第二作品集。芥川賞受賞作のほか「いたちなく」「ゆきの宿」を収録。

「GRANTA JAPAN with 早稲田文学」に掲載された「彼岸花」を先に読んでいたが、表題作の「穴」も似たような感じだった。
狭い範囲での日常に若干の不穏をまぶしてくる作風のようだが、私にはもうひとつに感じられた。あまりにも物語世界が狭いので(旦那の実家とか友達の家とか)、さすがにもう少し世界を広げたほうがいいんじゃないだろうか。

穴