小さな異邦人(連城三紀彦)★★☆☆☆ 2/13読了

8人の子供と母親からなる家族へかかってきた1本の脅迫電話。「子供の命は預かった、3千万円を用意しろ」だが、家には子供全員が揃っていた!?生涯最後の短篇小説にして、なお誘拐ミステリーの新境地を開く表題作など全8篇。

しっとり系の大人ミステリー。ただ、トリックや構成に凝りすぎて破綻しかけている作品があるのが残念。表題作の「小さな異邦人」を期待して読んだが、もうひとつだったかなあ。ただ、トリック自体は「なるほど」と唸らされた。

小さな異邦人

小さな異邦人