さようなら、オレンジ(岩城けい)★★★☆☆ 2/6読了

オーストラリアの田舎町に流れてきたアフリカ難民サリマは、夫に逃げられ、精肉作業場で働きつつ二人の息子を育てている。母語の読み書きすらままならない彼女は、職業訓練学校で英語を学びはじめる。そこには、自分の夢をなかばあきらめ夫について渡豪した日本人女性「ハリネズミ」との出会いが待っていた。第29回太宰治賞受賞作。

妻が図書館で借りたのを借りて読んだ。少し前の話題作だということは知っていたが、内容に関しては全然知らなかったので、読み始めはちょっと戸惑った。
というのも、情報量が少なくて、どういう話なのかが分かりにくいのだ。ただ、読み進めていくうちに段々分かる仕掛けにはなっている。女性、とくに母親は強いなという印象で、著者の略歴を見ると、多分に実体験が含まれているのだろうなと思われる。

さようなら、オレンジ (単行本)

さようなら、オレンジ (単行本)