電氣ホテル(吉田篤弘)★★★☆☆ 1/27読了

二人の詩人の冒険に立ちはだかる
謎につぐ謎、奇人また奇人!

停電調査の旅に出た詩人・オルドバと猿のチューヤー。
この世の二階から魔都・東京の夜景を見おろす詩人・シャバダ。
忽如として行方不明になった十数名の「児島」と、その謎を追う探偵・中田と相棒の探偵犬・終列車。
物語の行方は、この世の二階にあるといわれる、幻の〈電氣ホテル〉へ――。

奇怪にして愉快な活劇小説!

言葉遊びに満ちた実に不思議な物語。体言止めを多用したぶつ切り文章も慣れてくると心地いい。イラスト入りの登場人物リストなど、巻末の付録も楽しく、吉田篤弘クラフト・エヴィング商會)らしい企みに一時憂き世を忘れました。

電氣ホテル

電氣ホテル