四人組がいた。(高村薫)★★★☆☆ 12/5読了

元村長、元助役、郵便局長、そしてキクエ小母さん。儲け話と、食い物に目のない老人四人組は、集会所に集まっては、日がな一日茶飲み話を。だがそこへ、事情を知ってか知らぬか、珍客がやって来て―。タヌキのアイドルに、はたまたキャベツの大行進。最後には、閻魔様まで!!現代を、冷静かつ緻密に描写しつづけてきた著者が、今の日本を、地方からユーモアを交えて軽妙かつシニカルに描き出す。奇想天外、ブラックユーモアに満ちた十二編。

最初はあんまり面白くないな〜と思っていたのだが、途中からジワジワ来た。ユーモア作品でも高村薫らしい社会風刺が入ってくるのだが、そこはあえてあまり意識せずに読んだほうが楽しめる。ジジババたちがタヌキなどの動物たちと共存しているところが笑えた。

四人組がいた。

四人組がいた。