遁走状態(ブライアン・エヴンソン)★★★☆☆ 10/14読了

幻想と覚醒が織りなす、19の悪夢。驚異の短篇集、待望の邦訳刊行! 前妻と前々妻に追われる元夫。見えない箱に眠りを奪われる女。勝手に喋る舌を止められない老教授。ニセの救世主。「私」は気づけばもう「私」でなく、日常は彼方に遁走する。奇想天外なのにどこまでも醒め、滑稽でいながら切実な恐怖に満ちた、19の物語。ホラーもファンタジーも純文学も超える驚異の短篇集、待望の邦訳刊行!

MONKEYに掲載された 「ザ・パニッシュ」 という短編が面白かったので、この本も読んでみた。現実と幻想の境目が溶け出すような不穏な話が多い。ついて行けない話もいくつかあったが、概ね興味深く読んだ。基本的にラストも救いがないところが逆にいいんだよな。ジャンル分け不能の独特の世界観だな。

遁走状態 (新潮クレスト・ブックス)

遁走状態 (新潮クレスト・ブックス)