女のいない男たち(村上春樹)★★★☆☆ 4/27読了

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」から1年、
村上春樹、9年ぶりの短編小説集。
表題作は書下ろし作品。

「多崎つくる」モードをそのまま引き継いだような短篇集。以前の作品に比べると、硬質で乾いた印象がある。
「イエスタデイ」の風呂場での会話は『フラニーとズーイ』っぽいなと思っていたら、作中にも『フラニーとズーイ』が出てきたので、意識的なのだろう。
書き下ろしの「女のいない男たち」はイマイチだったが、それ以外はどれもそれなりに楽しめた。ただ、これが特に良かったなあ、というのがない。
さすが村上春樹、という感じではなく、普通の短篇集ですね。

女のいない男たち

女のいない男たち