天下は豊臣から徳川へ―。重なりあった不運の末に、あえなく伊賀を追い出され、京(みやこ)でぼんくらな日々を送る“ニート忍者”風太郎。その人生は、1個のひょうたんとの出会いを経て、奇妙な方向へ転がっていく。やがて迫る、ふたたびの戦乱の気配。だましだまされ、斬っては斬られ、燃えさかる天守閣を目指す風太郎の前に現れたものとは?
大長編であり、大傑作だった。万城目学の新たなる代表作となるんじゃないかな。中盤あたりからは一気呵成に読み終えた。最終盤は手に汗握ったね。万城目独特の奇想ももちろんあるんだけど、それ以上に忍者たちの人間関係がよく書けていた。面白かったね。
- 作者: 万城目学
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2013/09/28
- メディア: 単行本
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