高校ラグビー決勝

「全国高校ラグビー・決勝、常翔学園17‐14御所実」(7日、花園)
 常翔学園が17大会ぶり5度目、校名が変わってからは初めての優勝を成し遂げた。
 前半1分に、SO後藤がフェイントから相手守備陣を突破。そのまま独走して先制トライを決めた。同5分には、CTB木下からWTB野崎につないでトライと好調な滑り出しだった。
 後半は一時逆転を許したが、攻撃の手を休めることはなかった。同21分、ゴール前で右に展開すると、最後はWTB松井が右すみにトライを決めて熱戦に終止符を打った。
 初優勝がかかる御所実は、0‐10の前半22分、モールからSH柏原が抜け出して、FL立花がトライ。後半6分にも立花がトライを決めて一時はリードを奪ったが、1トライ差に泣いた。

常翔学園が開始早々に2トライあげた時には一体何点取るんだろうと思ったが、そこからは御所実が粘り強く守り抜いた。そして、前半22分にモールを起点にして中央にトライ。ゴールも決まって、7-10と追い上げて前半終了した。前半の前半は完全に常翔学園ペースだったが、こうなると試合の行方は全く分からなくなった。
後半6分に御所実が敵陣ゴール正面でのペナルティでキックを選ばずにモールで攻めて逆転のトライ。コンバージョンも決まって14-10となった。
ただ、御所実を持ってしても常翔学園の攻撃を止め続けるのは難しかった。後半22分に常翔学園が右オープンにワイドに振って、最後はWTBの松井が右隅に逆転のトライを決めて勝負あった。
常翔学園、御所実ともに持ち味を発揮したいい試合だった。この試合では常翔学園の重は封じられていたが、彼の才能は素晴らしいね。大学での、そしてその後の活躍が楽しみだな。