演劇 vs. 映画――ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか(想田和弘)★★★☆☆ 12/27読了

『選挙』『精神』『Peace』と続々話題作を生み出している想田監督が次なる被写体としたのは、平田オリザ率いる劇団・青年団。気鋭の映画作家はこの「プロの演劇集団」とどう格闘したのか?四年に及んだメイキング過程を明かす書き下ろしに加え、豪華メンバーとの対話を掲載。ドキュメンタリー論の新たな地平を開く。


映画のことを先に知ったのだが、東京での上映は予定が合わずに行けなかった。その後、本のことを知った。想田監督のことは知らなかったのだが、ナレーションや音楽を廃した「観察映画」というドキュメンタリー映画を撮っている人らしい。その人が平田オリザに密着したのだ。青年団の芝居は結構観ているし、芝居の稽古ってどうやってるんだろうって興味があったので、この本は読まずにはいられない。
実際とても興味深く読めたのだが、やはり映画を観ないとどうにもならない。先に内容を知ってしまったというマイナス点もあるが、どの辺にポイントを置いて観たらいいのかが分かったのでそこはプラスだな。来年、横浜のジャック&ベティで上映するようなので、そのときは是非観に行きたい。

演劇 vs. 映画――ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか

演劇 vs. 映画――ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか