クニオミ・ル・ネオ・ビストロ/QUNIOMI le neo bistrot(ディナー)

以前からチェックしておいたこちらのお店に家族で訪問。18時の予約で一番乗りだった。こちらのお店のコンセプトは「内容はレストラン(味、テクニック)、スタイルはビストロ、季節の食材をふんだんに使った料理を中心にしたメニュー構成」となっており、テーブルクロスや華美な内装は排除するということらしい。ナプキンも紙だったし、おしぼりも使い捨てのものだった。そういうスタイルであれば、それはそれで全然構わないし、子供OKというのもありがたい。
とりあえずドリンクは大人がグラス・シャンパンで娘はオレンジジュース。シャンパンはテタンジェだった。
メニューは4,500円のプリフィクスのコースの他にアラカルトもある。普通に考えればプリフィクスのコースがお得なのでそれにして、前菜を一品プラスすることにした。
(写真は暗くて写りが悪かったので補正した。そのせいで色味がちょっとおかしい。)
最初は突き出しのエスカベッシュ。娘の分もサービスして頂いた。それからフォカッチャ。フォカッチャが美味しくて、娘がバクバク食べていた。
前菜はプリフィクスのコースから「パテ・ド・カンパーニュ(フォアグラ入り) 」と「新秋刀魚のグリエ、クレソンとフルーツトマトのサラダ(+200円)」。それに単品で「仏産鴨胸肉の自家製生ハムと梨のサラダ 」。パテ・ド・カンパーニュはフォアグラが入っており、しっかりとした味付けだった。秋刀魚も美味しかったし、トマトが甘かったな。鴨肉と梨の組み合わせも良かった。




シャンパンの次はボトルの赤へ。「ロッシュ・ド・ベレーヌ・ブルゴーニュピノノワール VV 2009」。ブルゴーニュの赤ではこれが一番安くて5,800円。飲んだことないなと思っていたが、実は1月にグランクリュで「ロッシュ・ド・ベレーヌ」のボーヌを飲んでいた。「ロッシュ・ド・ベレーヌ」というから覚えられなくて、要はニコラ・ポテルのネゴシアンなのだ。いい加減覚えよう。これは最初から飲みやすくて、美味しかった。
スープは「ジャガイモの冷製スープ、岩海苔のジュレ」。岩海苔のジュレのいいアクセントになっていた。



メインは「仏産ウズラのロースト、皮付きニンニク、五香粉の香り(+450円)」と本日の鮮魚料理でホウボウのポワレ。ホウボウの下にはシュークルートの出汁の味付けのザワークラフトが敷いてある。ウズラは中に詰め物がしてあって、ニンニクを付けて食べると美味い。



店が空いていたからか料理がテンポ良く来るのと、妻があまり飲まなかったので、メインを食べ終わっても赤ワインが少し残っている。なので、チーズの盛り合わせも注文。付け合わせの干しぶどうはほとんど娘に食べられてしまった。
デザートは盛り合わせ。素朴な感じのデザートだけど美味しかった。コーヒーでフィニッシュ。



4,500円のコースでこれだけのものが食べられれば公平に見てお得だろう。娘に突き出しもサービスしてもらったし、フォカッチャもずいぶんお代わりしたけど追加料金とかはない。そして何より、ちゃんとサービスしてもらっているのにサービス料が掛からないというのが素晴らしい。
ただ、料理はみんな美味しかったのだが、特筆するほどではなかった。平均的に美味しいのだが、ややパンチに欠ける。その辺が土曜の夜の割に空いていた理由なのかもしれない(遅い時間の方が入っているのかもしれないが)。それからブルゴーニュの赤の手頃な価格のレンジが手薄だったのも残念だった。「ロッシュ・ド・ベレーヌ」の5,800円の上は8,000円台になってしまう。5〜7千円台でせめて3,4種類の選択肢は欲しい。料理の値段と同じ値段くらいのボトルワインを頼むというのが基本なので、5千円くらいのコースであれば、5千円くらいのボトルワインの種類を充実させて欲しい。そうでないと、ちょっと「気軽」には利用しにくい。
恵比寿のこのあたりは初めて歩いたが、飲食店がひしめいている。この中で生き残っていくのはなかなか大変だろうなと思った。

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