トップリーグ第4節 サントリー vs キヤノン、東芝 vs パナソニック 秩父宮ラグビー場

第1試合 サントリー 42-17 キヤノン

秩父宮での生観戦はかなり久しぶりだ。16時の開門と同時に入場。バックスタンドかメインスタンドかギリギリまで迷ったが、やはり突然の雨が怖いのでメインスタンドにした。といっても、屋根からはちょっと出てしまう、通路のちょい前の指定席よりの席。結果的には雨は降らず、随分涼しかったので、非常に観戦しやすかった。

席はサントリー側だが、キヤノンを応援。開始早々にトライを奪ったときには「これは!」と思ったのだが、後が続かなかった。神戸戦で見せた魅力的なアタックも封じられ、地力の差を見せつけられる格好になった。


第2試合 東芝 32-22 パナソニック

もちろんメインはこちらの試合。序盤から東芝ペースだったが、トライをしても吉田良平のコンバージョンが決まらないので、あまり点差が開かない。24分にはパナソニックラインアウトのサインプレーからソニービル・ウィリアムズがトライ。これが来日初トライだったようだ。
後半は今度は東芝ラインアウトからのサインプレーで魅せてくれた。列を前後に割って、後方でキャッチした選手が列の間に走り込んできたベイツにパス。ベイツは難なくトライを決めた。これはワールドカップオールブラックスが使ったサインプレーである。「おぉ、オールブラックスと同じことやったよ」と見ていて嬉しくなった。
その後も東芝ペースは変わらないが、ソニービル・ウィリアムズのオフロードパスや山田のトライはなかなか見応えがあった。
後半はやっと吉田良平のゴールが決まりだしたので、点差も開き、最終的には10点差を付けて勝った。


試合自体は面白かったのだが、別の点で残念なことがあった。今回自由席で見ていたのだが、自分の席の隣に荷物等を置いている人がかなり多かったということだ。私の隣とその後ろの列なんて4席ずつ団扇で席取りしてあって、第1試合が始まってもしばらく人が来なかった。来たと思えば、隣の4席にカップル一組、後ろの4席にもカップル一組で8席を4人で使っている。しかも途中からまたどこかに行ってしまい、第1試合はほとんど席にいなかった。
私の前の列のおじさん4人も一人で2席ずつ使っている。「チケット2枚買ってあるんですか?」と訊きたくなるほどの堂々とした使用ぶりである。お客さんがガラガラの試合であれば何の問題もないのだが、かなり混んでいる試合でこれはどうなのだろうか? 席を探して歩いている人がいても知らんぷりである。第2試合の開始前に「ここ空いてますか?」と訊いてきた人がいて、そうやって訊かれてはじめて渋々荷物をどかす始末である。その、後から来た人は「すみません」と謝っていたが、謝る必要なんて1つもない。
チケット代はみんな同じなんだから、早く入場したもん勝ちというのはおかしいだろう。秩父宮側もアナウンス等で注意した方がいいんじゃないだろうか。こういうことで不愉快な思いをして、もうラグビー場に行くのよそうと思う人がいたとしたら実に残念なことである。私も実際、こういう不愉快な思いをするくらいならテレビで見ていた方がいいのかなと思ってしまった。