「鎌塚氏、すくい上げる」@本多劇場

『完璧なる執事』鎌塚アカシは、主人である由利松公爵の長男モトキの従者として、豪華客船レッドジンジャー号に乗り込んだ。
彼の使命は、花房家令嬢センリとモトキの見合いをクルーズ中に成功させること。
しかし一方、見合いを嫌がるセンリは女中のミカゲになりすまし……。
荒れ狂う波に揺らぐ船内をアカシが走る! 飛ぶ! 激しく転倒! すぐに起きてまた走る!
 そして大海原へ――


作・演出:倉持裕
出演:三宅弘城満島ひかり田中圭市川実和子
広岡由里子玉置孝匡今野浩喜(キングオブコメディ)、六角精児


鎌塚アカシ:三宅弘城
花房センリ:満島ひかり
由利松モトキ:田中圭
安友ミカゲ:市川実和子
堂田タヅル:広岡由里子
宇佐スミキチ:玉置孝匡
丸地ナミオ:今野浩喜
烏田ヨウゾウ:六角精児


☆東京公演☆
2012年8月9日(木)〜8月26日(日) 本多劇場
☆大阪公演☆
2012年9月1日(土)13:00・18:00/2日(日)13:00全3回公演
サンケイホールブリーゼ
名古屋公演:2012年8月29,30日
島根公演:2012年9月4日 島根県民会館大ホール

13時少し前に本多劇場に行って、まずは余ってしまったチケットを当日券に並んでいた人に売却。想定では、妙齢でスリムな女性一人客に売る予定だったのだが、現実はそのほぼ真逆の展開になってしまった。まあ、人生ってそういうもんだよな。
その後、「グランクリュ」の後がどうなったのかを見に行ったら、どうにもなっていなかった。別の店は入っておらず、そのままシャッターが閉まっていた。
私にしては珍しく明確なランチプランを立てていなかったので、適当に歩き回って見つけたカフェに入った。生ビールと冷製パスタ。味は微妙だな。


舞台装置は船を模していて、廻り舞台になっている。前回も、さらに言えば『審判員は来なかった』もそうだったけど、やっぱり廻り舞台ってなんか楽しいね。
物語は前回の続編だが、前回が分からなくても一応大丈夫。だけど、前回も観ていると、より楽しめる。玉置孝匡広岡由里子は前回も出てるからね。
今回、あらためて鎌塚アカシというキャラクターの得難さに気づかされた。倉持裕ツイッターでこう書いている。

『鎌塚氏、すくい上げる』初日まで一週間を切った。面白くなっている。続編を作るという試みは初めてで、そのプレッシャーは想像以上のものがあったが、三宅弘城さんと共に作り上げた鎌塚アカシという人物を、こうして二作を通して成長させていく過程は楽しく、初めて感じる種類の幸福だ。

その他の出演陣も豪華だ。満島ひかりは声が枯れちゃってたのが残念だったけど、じゃじゃ馬ぶりはとても可愛かったし、歌のシーンは盛り上がったなあ。
田中圭の3枚目ぶりもよかったね。広岡由里子が最後の方で、台詞を噛んじゃって、しどろもどろになったのも面白かった。
とても楽しい舞台で、2時間余りがあっという間だった。鎌塚アカシとこれでお別れも寂しいので、第3弾も是非やって欲しいね。妻と一緒に観られなかったのが、つくづく残念だった。