MONO第39回公演 『少しはみ出て殴られた』@吉祥寺シアター

建物の中に国境線がひかれた― 何も変わらないはずだったのにね。
ある時ヤツがふざけて言った。「この線から出たらダメってことにしよう」
私はわざと線から手を出してやった。ヤツは笑いながらその手を押し返した。そんな戯れを繰り返した。
それからどれくらい経ったっけ? 遊びたくなったので、私は笑いながら手を差し出した、すると・・・
ヤツは突然殴り掛かってきた。一切の笑顔を消して。
見えない線。線とは何かを巡る寓話。


作・演出:土田英生
出演:水沼健 奥村泰彦 尾方宣久 金替康博 土田英生
 /岡嶋秀昭 諏訪雅(ヨーロッパ企画) 中川晴樹(ヨーロッパ企画


東京|吉祥寺シアター
2012年2月17日(金)→ 2月26日(日)
名古屋|テレピアホール
2012年2月29(水)
北九州|北九州芸術劇場 小劇場
2012年3月3日(土)→ 3月4日(日)
大阪|ABCホール 
2012年3月8日(木)→ 3月12日(月)

作劇の方法は従来のMONOの芝居を忠実に踏襲している。言葉遊びがあって、ゲームがあって、金替さんが拗ねて逆ギレする。そして、最後は本編が終わった後の後日談的な感じで終わる。
ただ、今回はイマイチだったな。本編にあまり話のふくらみがないので、後日談的なラストもあんまりホロリと来なかった。まあ、たまにはこういう時もあるか。次に期待しよう。