作家の寒川は、文学賞の選考結果を編集者と待っていた。「賞をもらうために小説を書いているわけじゃない」と格好をつけながら、内心は賞が欲しくて欲しくてたまらない。一方、編集者は「受賞を信じている」と熱弁しながら、心の中で無理だなとつぶやく。そして遂に電話が鳴って―。文学賞をめぐる人間模様を皮肉たっぷりに描いた「もうひとつの助走」をはじめ、黒い笑いに満ちた傑作が満載の短編集。
この手の東野作品は初めて読んだ。「選考会」もの以外は何だか星新一の小説に似てるんだよな。「モテモテ・スプレー」とかね。正直内容は薄いけど、気軽に読む分にはいいんじゃないだろうか。
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/04/18
- メディア: 文庫
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